大学生の就職人気企業ランキングが幾つかあります。大方の統計には
例えば上位100社にJTBグループ、エイチ・アイ・エス、近畿日本
ツーリスト、日本旅行などの大手が顔を出しています。
恐らく、現在旅行会社に勤務されている方の多くが、「なんでだろ〜」
と思われているのではないでしょうか?
そんなに楽な仕事じゃないよ、とか給料安いよ、とか、隣の人と顔を
見合わせ、「ねえ」とか。
実際に就職してみないと、販売や営業、企画、手配などの苦労を知る
ことは出来ません。それは旅行会社に限ったことではなく、全ての業種、
業界の会社に共通のことだと思います。
ともあれ、「なんでだろ?」と思いつつ、旅行会社って就職人気は高い
んだと知れば、そこで働く人も悪い気はしないものです。
学生の面接や、リクルーター、OB訪問などで学生さんに、仕事の魅力
と題して、直接お話をされたことのある人も多いでしょう。私も経験はあり、
入社した彼らから後日「なんか話が違いますよねぇ」と冷やかされた事も
ありました。
それでも、お客様と接する中で、嬉しかったことがあるでしょう?と
確認をすると、「まあ、そうですね」と話は一旦落ち着きます。
お客様との生のやり取りで、喜びや感謝をダイレクトに受け取れる商売
というのはあまり多くないのだと思います。一番解りやすい「やりがい」
でしょう。「おかげで楽しかったよ」、「あなたにお願いしてよかった」
とか。
それは、リクルーターの殺し文句でもあるし、仕事に悩む後輩が、心情
をリセットできる栄養ドリンクのようなものです。
もちろん、そういった「やりがい」は誠実に努力し、義務、約束を果た
した結果えられるものであることを、先輩、上司は正しく後輩に伝える
必要があります。
昨今、就職人気ランキングの傾向とは裏腹に、旅行会社の就職内定の辞退
が増えていると、関係の方から聞きました。
人気企業の内定を得た学生さんは、他の業種でも内定をもらう確率が上がり、
辞退が発生するのか?それとも就職活動を進める中で、旅行会社の魅力が
失せて来たのか?企業側の内定者の囲い込みが弱いのか?
一般的な企業の人材戦略としては、少しでも優秀な社員を獲得し、社業、
ひいては業界のボトムアップを図るべく人財確保に注力すべし、と思います。
また、既存の社員、敢えて人財というなら、その彼らを将来の会社を背負う
人財に育てる努力を、先輩も、上司も真摯にするべきです。本当にそれを
やれば、後輩もそれを真似、さらに後輩にそういう教育をするでしょう。
別にこの会社の将来に責任なんて持ちたくない、という社員を多く抱える
会社からは、学生や社員が逃げていくのでしょうか。
方向性を「明確に」「真摯に」社員に伝え、自ら実践するマネージメント
がこれまで以上に旅行会社にも求められていると感じます。経営に責任を持つ
方々は「政局」的な私利でなく、他利に働くことです。
金本位制ならぬ、サラリーマン本位制では、三方よしにはなりません。
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