2012年10月22日

ニュースに学ぶ現場

 今回はニュースから。先月終了した旅行ですが、10/21付けでローカル紙
HPがアップしていました。旅行業について考える素材満載です。

リウマチ患者12人スイスから帰国

 大分の病院が主催、患者さんと7日間のスイス旅行を無事終えられたようです。
詳細はこの病院のHPを見ると、旅行ブログがGoogle+でアップしてあり
ます。このブログは、留守宅のご家族がツアーの様子を随時見られるようオン・
タイムで記事や写真がアップされたようです。

 さて、答えは現場に、といいますが、実際に添乗中の、お客様の喜々とした様子、
お客様との触れ合いが忘れられない想い出として残るほど、旅行の現場は重要です。
そして、旅行の準備という現場もあります。

 このツアーは、旅行を半ば諦めていたリウマチの患者さんと、病院と、同行の病院
スタッフ、患者さんの家族みんなで催行させた具体的な例です。

 実際は他にも色んな形で、身体の不自由な方、病気をお持ちの方、各種ハンディ
キャップを持たれた方々の旅行はとり行われています。

 車椅子の手配に始まり、海外の病院での透析の予約であったり、特別食、英文の
医師のドキュメント作成や、薬品、注射器、酸素ボンベの携帯申告など様々な手続き
を経て実現します。現地のオペレーターも細心の注意を払い、事を進めます。

 ニュースには出てきませんが、恐らく、旅行会社と担当営業マン、添乗員も大変
だったであろうと想像できます。収支も重要ですが、ほぼ使命感で取り組んだのでは
ないでしょうか。

 今回、12名の患者さんに、医師等が7名随行とあります。スタッフの費用は
病院持ちとあります。7名分の旅費、各種経費を12名で割る計算式もあるでしょう
が、無理があります。夏のスイスだけに、旅費も添乗員経費も嵩みます。院長にとっ
ては、お金の問題ではなかったのかもしれません。こういった経緯も現場で起こり、
決められていきます。

 ツアーのブログは個人情報・画像満載のようなのでURLは貼り付けませんが、
スイスの風景もあり、是非旅行会社がお手伝いできることの一例としてご覧頂きたい
と思います。

 営業で数字に追いまくられている営業のご担当も、これから出発するお客様の
手配を担当された方も、旅のお手伝い、という事を改めて考えることが出来ます。

 更に、参加者談、
「スイスの交通機関の関係者は、当然のようにさりげなくサポートしてくれた。
日本も、障害があっても気兼ねせずに外出を楽しめる社会になればうれしい」
と話した。

 とあります。

 旅先だけではありません。ご来店のお客様の航空券単品の依頼も、もしか
したら慶弔の「弔」目的かもしれません。「良いご旅行を」とお礼を言うのか、
「お気をつけて」と言うのか。それが顧客にどう響くのか。

 現場には価値あるヒント、真実の瞬間(※)が散りばめられています。

※真実の瞬間
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posted by フレームツリー at 09:59| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 顧客(”答えは現場に”) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月09日

お客様とは、顧客とは

 今回はお客様について。

 社会人になった時、「給料は誰からもらう?」と、新入社員研修の
講師なり、良き先輩、上司から訊ねられた方は多いでしょう。

 模範的回答は「お客様から」です。中には「給料?会社からに決ま
ってるだろ」と公言する人もいました。答えを屁理屈と取ったのか、
稼いでなんぼ、という営利会社の本質をその側面のみ強調したかも
しれません。

 商いの基本「めいた」フレーズですが、この回答が意図するところ
は何でしょう?

 仕事がたくさんあった経済成長期のアナログ社会で、お客様に尊大な
態度で接したり、いい加減な対応をしないよう、戒めと感謝を知る意味
を込めた「給料」についての質問だったと思います。

 ただ旧くは業界の体質として、お客様さえよければ、とお客様の満足
を盾に、会計基準や、企業統治(ガバナンス)、契約意識や、権利と
義務の峻別にいささか遅れを取った時代もあったと思っています。

 今は消費者契約法や、約款、個人情報保護法など、なんか契約とか
法令順守でがんじがらめなんだよね、といったぼやきも聞かれますが、
これは良いことです。企業と消費者がお互いの正義を理解しあった上で
契約を交わすことこそが正しい商行為です。

 お客様の消費者としての権利意識、言った言わないや不実告知などに
ついてもシビアになっています。ひとつのミス、曖昧な対応が命取り、
という苦い経験をされた方も多いでしょう。

 つまり、真剣勝負でお客様と向き合うことです。法人相手でも一緒
です。出来ること、出来ないこと、良いこと、悪いことも勇気を持っ
て正しく伝える。わからない事は調べて必ず回答する。

 そこには会社対個人、個人対個人、法人対法人のコアな信頼関係が
財産として出来上がります。あくまでも商売は顧客目線であり、社内
に気を遣う暇があったらお客様に気を遣う事です。

 システムも思考もデジタル化し、悪い意味でお客様との関係の合理化
が先行し過ぎると、顧客を失います。

 まだ「売り手よし」「買い手よし」の次には「世間よし(※)」が
控えています。

 ※近江商人「三方よし」の3番目。「社会に貢献する」こと
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posted by フレームツリー at 15:20| 東京 ☁| Comment(0) | 顧客(”答えは現場に”) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月24日

会社を辞めて消費者になってみると・・・

旅行会社勤務時代、2002年頃のことです。
HISがベンチャーの旅行会社として格安の海外航空券を販売し、大手の一角に
切り込もうとしていた時期でした。
いわゆる価格破壊の尖兵でもありましたし、流通革命は彼らから始まったと思っています。

格安航空券は今や当たり前の商品となりました。本当は「高く」売りたかった航空会社同士
が競って正規(格安)割引運賃を設定、経費を削るために旅行会社への販売手数料をゼロに
した経緯です。

私はというと、在籍中はあんなに敵対視していた競合会社のはずなのに、客観的に眺められる
ようになりました。

先日、国内航空券を古巣に頼まず、航空会社のウェブサイトから予約購入してしまいました。
安い座席が残り少なかったからです。しかも夜中でした。

旅行販売の現場には、今は「答え」は見つけにくくなっています。購買の現実を直視し、現場
以前の「消費の心理学」に正対することが必要です。
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posted by フレームツリー at 16:05| Comment(0) | 顧客(”答えは現場に”) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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