2013年01月17日

B787の不具合

 ボーイング787にはまだ乗ったことは無いのですが、導入前からJL、NH
の方からは、高い性能や省燃費、新路線への投入などの話を聞き、航空会社の大
きな期待を背負っていたことを思い出しました。

 燃料漏れやガラスのヒビは他機種でもあり得ますが、バッテリーは発火し、燃
えていたら大変なことになったかもしれません。

 昨夜、JALもANAも自主的にB787機材利用路線を運休する旨の報道が
ありましたが、本日になって、米連邦航空局(FAA)から米国内運航停止の指示
が出ました。

 GSユアサのバッテリーは自動車用のものが有名ですが、B787用はリチウム
バッテリーという事で、電池に近いもののようです。

 また、炭素繊維を東レが、主翼などは三菱重工業が納入していたのですが、この
3社とも、本日株価を3〜4%下げています。本家ボーイングも3%強の下げです。

 一昨日まで航空会社も「初期不良を改善しながら航空機を育てる」というトーン
だったようですが、脱出用シューターで乗務員までが避難する事態は深刻です。

 事故原因などは調査を経ないと解りませんが、10年以上も開発や試験を行い、
また何故今年になってから頻発しているのかも不思議です。

 B787型機は現在、JL7機、NH17機、UA6機、AI5機、QR(カター
ル)5機、ET(エチオピア)4機、LA(ラン/チリ)3機、LO(ポーランド)
2機を保有しており、このうちJL、NH、UA、AI、LAが本日現在B787
機材での運航を取りやめています。

 ボーイング787、世界で運航停止(航空経営研究所)

 JLとNHについては、上記引渡し数を含め、発注数がそれぞれ45機と66機
となっています。他の航空会社は上記引渡し済みで全てのようです。

 米ボーイング社の航空機ですが、日本製のパーツや素材が35%も使われている
ため、準国産機という呼び方もされているようですが、ここまで日本が大量購入を
することを改めて知りました。

 まだまだ大量に引渡しが残っていますが、惨事に至る前に全機調査なり、安全の
確認を取るアクションを取ることになったのは、まだ救われます。

 参考(B787画像)

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2013年01月09日

HIS系航空事業

 昨年から気になっていたHIS系の航空事業。

 溜まると書きづらくなるので、この辺りでまとめてピックアップしておきます。

 矢継ぎ早の新規、グローバルな事業展開には感心します。

 1.タイのバンコクでチャーター会社を設立

  以下、東洋経済オンライン

  タイで航空会社設立、HISが狙う"リベンジ" スカイマークの苦労を糧に

 ***************以下引用****************

 新会社の社名はアジアパシフィックエアラインズ(Asia Pacific Airlines
Co., Ltd.)。基本定款の登記を12月4日に済ませ、今月中に設立予定だ。
株主構成は、HISが49%で筆頭、当社のタイ現法であるH.I.S. TOURS
CO., LTDが39%、バンコクで超高層のバイヨークスカイホテル等を経営
するパンラート・バイヨーク氏12%となっている。

 許認可を取得したうえで、2013年7〜8月の初フライト就航を目標にしている。
当初は中距離路線2機(座席数220〜250席)で運行を開始、数年後に6〜10
機までチャーター機数を増やす。運行開始から5年後に3億ドル(1ドル82円換算
で246億円)の売上高を目指している。

 ***************引用以上****************

 2.関空発着の2路線休止へ

  以下、時事通信より

  格安航空との競争激化−スカイマーク

  関空と千歳、那覇間を3月一杯で休止します。ピーチなどのLCC進出の影響。

 3.石垣―那覇路線に新規参入

  以下、八重山毎日新聞

  新空港開港まで2カ月切る ターミナルビル外観現す

  「4月20日から石垣―那覇路線に新規参入予定」とありますが、ここの
 キモは、新石垣空港が国際空港機能を持っているという事だと考えます。
  アジアへのグローバル戦略のハブ拠点を上述のバンコクとし、北アジアの
 韓国、中国、台湾との接点になります。

 4.スカイマーク、2014年より国際線に参入

  これは引用すべき新しい記事はまだリリースされておりませんが、株式取引
 の話題になっています。スカイマークとしての年間利益で+50億を見込む、
 とあります。

  昨年11月の日経の記事によると、初便はニューヨークのようです。

  スカイマーク、初の国際線はNY便 14年度にも

 5.スカイマーク、貸し切りビジネスジェット参入
   14年にも 企業幹部の需要見込む

  これも日経ですが会員専用記事なので、一部引用します。

  スカイマーク、貸し切りビジネスジェット参入

 6.航空事業ではありませんが、ハウステンボスも黒字化しました。



 等々、2013年度はHISの絡む航空事業が他のLCCの参入と併せ、頻繁
にニュースとなりそうです。

 それにしても、HISグループして見た時に、ビジネスモデルやビジネススタイル、
展開の仕方は、専業の旅行会社とは別のところにあるような気がします。旅行周辺
事業の可能性、という切り口ではなく、事業ドメインの創造として応援すべきです。

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2012年12月27日

KEの成田/ホノルル線開始

 トラベルビジョンのニュースから

 大韓航空、成田/ホノルル線開設、LAX線振替で−13年3月末から

 えぇっ、と思われた方も多いのではないでしょうか?

 KE001/002便は長らくLAX線のチョイスとして定着していた便で、
これがホノルル行きに変ることになると、

 1.KEの安いLAX行きビジネスクラスが無くなる
   =SQの安いビジネスクラスが更に売れる

 2.LAX行き他社便は競合が減る

 3.ホノルル便の競合激化
   =パッケージツアーのラインナップが充実
   =旅行会社の送客数アップが期待できる
   =ピーク時の座席供給数が増える

 等々、良いことが多いように思えます。

 KEとしても選択と集中という事だったのでしょう。

 特に日本マーケットにおいてもハワイは主戦場です。ハワイがくしゃみをすると、
旅行業界が風邪を引く、という位です。

 今年の日本人のハワイ訪問者数は140万人程の予定となっていますが、ハワイ
州観光局の目標は2016年に200万人となっています。

 今年後半は中韓問題の影響で追い風もあったかと思いますが、日本人にとっては
ハワイはリゾートの代名詞的なブランドです。一過性のブームでもありません。

 羽田へのハワイアン航空乗り入れ然り、昨年のデルタの福岡/ホノルル線就航、
中部/ホノルル線もデイリー化、そして今回KEです。

 ハワイ線だけでなく、来年のLCC含めた国際線、さらに国内線への海外LCC
参入と、活性化する市場でいかに旅行会社がビジネスを拡大できるかが、カギとな
ります。


 第2次安倍内閣成立後、急速に株価が回復、円安に振れています。

 善し悪しは言えませんが、中韓問題も3国の政権交代が、振り上げた拳を下ろす
口実に、若干の歩み寄りの兆しが見えてきた気もします。

 新政権の政策次第ですが、景気回復は旅行市場においても重要な課題で、拡大
傾向の旅行消費にますます弾みのつく2013年が期待されます。

 韓国のランドオペレーターさんなども、数字の落ちた間に縮小した(であろう)
ホテルの客室ブロックの回復に忙しい日々が早く来れば良いと思います。


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2012年12月18日

LCC−5/エアアジアジャパン

 エアアジアJの新CEOに小田切取締役が昇格 全日空出身(MSN産経ニュース)

 LCCの業績に絡むニュースとしては第一報かもしれません。

 エアアジアと全日空による会社設立は去年の8月。今年の8月に、成田から札幌、
福岡、沖縄に就航、10月にソウル、11月に釜山に就航したばかりです。

 初年度黒字を目指して、ロードファクターを80%の目標としていました。

 記事のとおり、

 8〜11月平均の搭乗率が65・4%で目標(8割)より低いため、経営責任による
辞任という見方には「引責ではない」と否定した。

 とありますが、朝日新聞デジタル版では

 岩片氏は会見で「(辞任の)背景には業績もある」と話した。

 とあります。

 いずれにしても、来年8月までの任期途中でCEOを退任というのは、シビアな人事
だと思います。

 現状の問題点改善や、先行きの舵取りをより良い方向に持っていくのに、人を替える
必要があるほどの、切迫した事情があったのかと、少々驚きました。

 逆に、こういうスピードが必要な時代だと株主からも求められたかもしれません。

 中韓問題のあおりを就航当初からまともに受けた、ソウル、釜山線ですが、韓国に
ついてはこれから少しづつ持ち直していく可能性があります。

 政権が自民党に戻り、強硬路線で蒸し返しになったり、NHK紅白に韓国のユニット
が出場しないなど、なんとなく自粛、というムードが残る可能性もあります。

 少なくとも、日本の衆院選に対する中国、韓国の反応を見ると、インバウンドの回復
には時間が掛かるかもしれません。

 LCCも路線を決定する際は、海外からのアウトバウンドを売り上げとして見込む訳
ですから、日本発と訪日の両輪がかみ合う必要があります。

 もちろん、国際情勢以外に販売チャネルの問題にも触れてありますから、旅行会社と
の委託販売の検討も進むと思われます。

 問題は、販売諸経費を切り詰めてのLCCであるのに、経営上問題が無いのかという
外野からの心配です。ウェブ予約の流れを変えることは出来ませんし、あとはIT席で
商品造成をするしかありません。

 他のLCCがどのような状況かは、随時ニュース発表があると思いますが、LCCと
して事業当初の採算性のシュミレーションと巧くマッチしていれば良いなと思います。

 旅行業は代理販売業から脱却したいという希望を持っているはずですし、その対応を
練る中でLCCのマーケット規模自体が拡大していけば、手の打ち様はあると思います。
各拠点空港がLCC用ターミナルの準備を進めているのも、期待の現われです。

 願わくは、旅行会社も早い段階から、その拡大に関与していたいものです。

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2012年11月29日

LCC−4

 最近LCCの話が止まりません。

 LCC春秋航空、成田拠点に国内線参入 来年秋めど

 外国の航空会社が日本国内線に参入するという、既存の国内線運航会社にとっては
いやなことだと思います。

 ****************以下引用*****************
 春秋は2010年から上海−茨城線を就航。現在は上海−高松、佐賀の計3国際路線
を運営しているが、LCCの就航が相次ぐ国内線は事業拡大の余地があると判断したと
みられる。春秋は茨城線では片道で最安値4000円で提供するなど“激安”が売り物
で、春秋が参入すれば低価格競争が一層進みそうだ。
 ****************引用以上*****************

 随分前から(具体的には2009年頃から)、オープンスカイ交渉という話題がよく
出ています。

 要は、世界各国と航空便の相互乗り入れを自由に決められるように、という動きです。

 アメリカで、一社独占の航空会社や路線を排除するために米国運輸省(DOT)が
オープンスカイを推奨、ヨーロッパにも広がった経緯です。

 例えば現在、太平洋路線においては、AAとJLのワンワールド、UA(CO)と
NHのスターアライアンス、DLのスカイチームの3つのアライアンスが路線、運航
を3分しています。

 本来、米国の反トラスト法(日本の独占禁止法)の規制対象となるアライアンス
形態ですが、相手国とのオープンスカイ協定を結び、フェアな運航条件を前提とする
ことと引き換えに、反トラスト法適用除外の特例としました。

 こういったオープンな環境の中、米国にも欧州各国にもLCCが参入、豪州、アジア
に続き、日本の「LCC元年」として、今年ブレイクしたという流れになっています。

 昨日は、エアアジアジャパンがアマデウス経由、旅行会社経由の予約が可能となった
件について「良かったです」と書きました。

 しかしこの「元年」を、あくまでも「始まりの年」と認識するべきなのでしょう。

 旅行会社が絡めるのかどうか、といったドメスティックな自己都合は、それこそ
排除されるだろうという危機感もります。

 グローバル化という言葉の意味は、「国境を越えて利益を奪い合う」というのが
シビアですが、正しいです。

 恐らく来年以降、航空業界の地殻変動は更に進み、旅行業界がそのスピードに着い
て行けるかどうか不安です。

 日本国政府もLCCのシェアを2〜3割に引き上げる、と言っていますから、世界
の情勢、潮流に沿った考えです。

 一昨日でしたか、UAのCEOのインタビューがテレビで流れていました。

 NHのサービス、ホスピタリティに倣いたい、と、過当競争のアメリカでは消え
去ったレガシーキャリアの品質について語られていました。

 顧客のニーズやサービスの価値が、例えばファッションのように流行が巡って、
料金より満足度を優先する時代が再来する可能性はゼロではありません。

 しかし、現状と、これから主戦場となるアジア圏でのパイの奪い合いは、LCC
方式に軍配が上がりそうです。

 仮に、同じような嗜好に戻ったとしても、螺旋のように前回より利用者の要求
レベルはアップしていきます。

 LCCは、普及すれば市場の拡大になりますし、空港も発着地も潤います。同時
に運賃の下落も進みます。

 どちらかに舵を切る二者択一か、二兎を追うか、博打ではありませんから、旅行
会社も万全の予想と準備をしなければなりません。


 機内食にフライドチキン=日航、日本ケンタッキーと開発 

 機内食で話題を取ることは良いことで、日本ケンタッキー・フライド・チキンも
売り上げやブランディングに効果があるでしょう。顧客満足や差別化の試行錯誤の
一環だとも思いますが、シビアな効果検証も望まれます。

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