2013年01月07日

介護旅行の「あ・える倶楽部」

 本日のニュースからです。

 「あ・える倶楽部」をご存知でしょうか。週間ポスト1/18号のウェブ版です。

 誰もが敬遠していた「介護旅行」取扱件数が前年同月比1.4倍増

 もともとは福島の介護サービスの、株式会社エス・ピー・アイという会社が
旅行業として渋谷に拠点を置いたものです。

 「あ・える倶楽部」

 沿革を見ると、介護旅行に関しては20年近い歴史と実績があります。

 週間ポストの記事タイトルにもあるように、”誰もが敬遠していた”という介護
旅行です。

 ****************以下引用******************

 話は1980年代半ばに遡る。大手旅行代理店に勤務の篠塚恭一は、ツアー客ととも
にスペインの田舎町にいたとき、家族との旅行を楽しむ高齢の女性が何気ない言葉を
発した。

「自分でスーツケースを持てなくなったら、旅行するのはやめにしようと思っているの」

      (中略)

 旅を優先したい高齢のツアー客は免税手続きをしなかったが、何組かは手続きを申請。
全員が待たされることになった。そのとき、70代の夫婦が篠塚にもらした言葉が決定打
になる。

「私たちには時間が残り少ないんだ」──。

 高齢者の旅には「また来よう」「今回はいいや」はない。元気で旅慣れた高齢者もいつ
かは足腰が弱くなってくる。そうなっても旅を諦めてほしくない。車椅子や介護が必要な
人でも旅をしたいに違いない。

 ****************引用以上******************

 寡聞にしてこのサービスや会社について、私は知りませんでした。

 先にリュウマチ患者のヨーロッパ旅行の件に触れましたが、本件も然り、大変な手間が
かかる企画だと思います。添乗員は介護の有資格者でなければならないでしょうし、介護
対象も多岐にわたるでしょう。

 元大手旅行会社勤務からの起業のようですが、「本人が行きたいところへ、どうやった
ら行けるか考える」毎日が始まった・・・とあります。 


 二つ感じることがありました。

 ひとつ目

 旅行業界で働いていると、何かしらお客様の為になった、感謝された、という嬉しい
記憶があると思います。初めての地を訪れる時の、お客様の嬉々とした笑顔に疲れを忘れ
たことも思い出します。

 そこで得たものや、働き続ける理由、もっと言えば業界に就職した理由がこういった
感動を期待したものであった方も多いと思います。

 ふたつ目

 Eコマースとかデジタルとか、ビジネス環境に先走った記事を多く書いていますが、
足元を見ることを忘れていたような反省があります。

 収支は合わなければなりませんが、同時に会社の社会的責任や貢献、世の中の役に
立つ、という意味でも素晴らしいビジネスモデルだと思います。

 20年もお客様のことを考え続け、ノウハウを蓄積している訳ですから、一般の
旅行会社が容易に参入することはできないと感じます。逆に介護サービスの会社が
旅行業に参入するほうがスムースかもしれません。基本理念が介護を向いているから
です。

 このような介護マーケットは、今後どんどん大きくなるでしょうし、14兆円と
言われる個人資産を当て込むサービスも新たに派生なり誕生すると思われます。

 今回、サービス業の基本にある、ホスピタリティとビジネスの関係を、改めて考え
させられました。

 本件、テレビ東京、村上龍の「カンブリア宮殿」で紹介されたようです。バックナ
ンバーが上手く見られないのですが、概要のURLです。

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posted by フレームツリー at 14:07| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 顧客(”答えは現場に”) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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