少し遅くなりましたが、標記万里の長城の事故については、主催旅行会社が廃業と
いう形で責任を表明しました。
アミューズトラベルの廃業は、旅行会社の社会的責任について認識を新たにすべき
事例で、別の目線では、登山やトレッキングを、旅行と併せて楽しんでおられた顧客
層は、はて、これからどう旅行したものかと腕組みされているかもしれません。
ア社は今後、遺族対応を専らとする事になります。
観光庁からは安全管理について、旅行会社向けのガイドラインが、別途提示される
ことになるでしょう。同時に今回、観光庁側の指導、監督についても、不十分であっ
たと認めたことがニュースに出ています。
*****以下、FNN(フジニュースネットワーク)より引用******
観光庁、「アミューズトラベル」への指導体制不十分だったと発表
観光庁は、万里の長城でのツアー事故を起こした「アミューズトラベル」が、以前
にも重大な事故を起こしていたことを受けて実施した内部調査の結果、事故後の指導
体制が不十分であったと発表した。11月3日、万里の長城で日本人観光客3人が死亡
する事故を起こした「アミューズトラベル」は、3年前の2009年にも、北海道のトム
ラウシ山で8人が死亡する事故を起こしている。
そのため観光庁は、北海道の事故後、アミューズ社に対する指導・監督が適切に行わ
れていたかどうか、内部調査を実施した。
その結果、事故が起きてから立ち入り検査までおよそ4カ月かかっていたことや、抜き
打ちでの立ち入り検査を実施していなかったことなど、指導体制が不十分であったと
発表した。(11/30 23:57)
*****************引用以上******************
新しいガイドラインは、商業ベースより安全に重きを置くことは当然だと思いますが、
内容によっては今後、ツアーの企画や造成にかなりの手間と作業増が生じる可能性があ
ります。
恐らく、言葉尻ですが、リスク管理とか危機管理という文言ではなく、「安全な旅行
の為に」という前向きな、丸くなった言葉遣いでの業界への指導、ならびにマーケット
への発信がなされるでしょう。
ここで業界はやはり、安全管理=危機管理という文字変換を常に行う癖を付ける事と、
充分な危機管理のプラットフォームの上に企画、造成、催行される旅行品質の実現が
望まれます。
旅行商品、業界のクオリティ(≒地位)向上のためにも本件は重要な足懸かりとする
べきだと思います。
既に旅行各社内では注意喚起がなされているとも思いますが、コンプライアンス、個人
情報取り扱い等に加え、がんじがらめの感も強まります。
しかし、監督官庁自らを「不十分であった」と認めるレベル、と仮定するならば、業界
からのボトムアップという発想もまた、必要でしょう。
誰にもできる当たり前の基本動作の継続だと思いますし、来年度以降のパンフレット
にも、安全管理についての記述が「当社の責に因る/因らざる事由」の項に追加される
かもしれません。
近い将来「登山・トレッキングなら☆☆ツアー!」という鉄板のブランドが生まれれば
良いなと思います。マーケットも待望している筈です。
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