2013年06月27日

地域振興 じゃらんの新手法

 地域振興は、地域が誘客のためにキャンペーンを張ったり、地域の想いを込めた
宣伝、あるいは交通網の整備に絡めて、運輸機関との共同企画が多く見られます。

 今回、リクルートライフスタイルじゃらんリサーチセンターがビッグデータに基
づいた旅行者の行動傾向を分析、旅行業界では馴染みが無くとも実際に旅行者が多
く訪れる名所などとの関係を分析しています。

 以下、JBPRESS(6/26)の記事を紹介します。

 じゃらん」が明らかにした旅行者の意外な足跡、カンと経験の地域活性化に
 登場した新手法とは?


 (引用)

 「全国には、このように地元でしか知られていない名所がたくさんあります。しかし、
旅行業界ではなかなか目を向けられることがありません」と話すのは、リクルートライフ
スタイルじゃらんリサーチセンターの主席研究員、加藤史子さん。

 (引用以上)

 というように、地域や施設がプロモーションや宣伝、広告を行った結果、それは全国に
訴求しなかったために、地域では好評を博し、訪問先のランキングに名を連ねることにな
りますが、全国版の旅行商品などには顔を出すことが少ないという現象でしょう。

 ただ、人気の出るスポットやサービスはウェブやブログ、SNSや口コミで消費最前線
で情報交換がなされますが、例えば旅行会社がそこまで情報を集めて商品化を図ることに
労を割いているかは判りません。

 情報が容易に入手でき、個人旅行が増え、手配も自身で行う旅行者の、行動の実態が掴
めなくなっていることは事実でしょう。

 そこで動向や傾向を記事のようにビッグデータから抽出する試みは、インターネット消費
を逆手に取った巧い方法だと思います。

 例えば(以下引用)

 2012年夏に南関東から北海道に向かった旅行者のうち、1泊しかしていない観光客の行動
範囲は、千歳空港と札幌市周辺に限定されていることが分かった。人気の旭山動物園でさえ、
連泊という時間的余裕がないとなかなか足を向けないことが、データによって明らかになっ
たのである。

 つまり、「札幌で連泊する客を増やすことが、かえって旭川市への誘客につながるのでは
ないか」といった推測も、成り立つかもしれない。

 (引用以上)

 といった、ロジカルな仮定と検証から、より顧客の欲求に近い商品企画が見えてくるかも
しれません。

 このようなデータに基づく分析から得られる方向性は、勘や利害、当事者の熱意といった
ものより、実効性が高い可能性があります。

 結局、落ち着く所は、顧客の真に求めるところは何か、という基本でしょうが、色んな場所
に蓄積されるビッグデータの活用如何で、その先の成果に大きな違いが出てくるであろうという
想像は容易につきます。

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2013年06月25日

旅行会社、株主総会ビジネスに本腰(6/25 SankeiBizより)

 久々にMICE系のニュースです。

 旅行会社、株主総会ビジネスに本腰 会場確保や運営など得意分野を展開

 今に始まったことではありませんが、5月〜6月は3月決算の会社が株主総会を
開催することからニュースになったかと思います。

 旅行業はホテルやバンケット、会場手配に慣れており、株主総会のアウトソース
の受注に馴染むことは確かだと思います。MICEの形態のひとつです。

 個人的にも在勤中に関わった事もありますが、その時は会場と音響備品のみの手配
であったと覚えています。

 当時から、会場から警備までを丸ごと受注、という理想があり、そのように営業も
していました。

 しかし、記事にもあるように、個人株主の個人データを業者に開示することに抵抗
があったり、開催当事者のお家事情を含む総会の議事進行にまで踏み込むことの難しさ
があるのも確かです。

 また、旅行会社がMICEを業務として手掛けている事をご存じないケースも、まだ
まだ多いです。まして旅行会社が株主総会の手配や仕切りをするなどと思いもしない方々
も多いでしょう。

 ここは地道に啓蒙、価値のカミングアウトを市場に継続的にやって行くしかありません。

 調べてみましたら、昨年の東証1、2部とマザーズで3月決算、株主総会を開催した
会社数が約1,700社でした。

 規模の大小、株主数の変らないところ、個人が増えてより大きな会場が必要なところ、
様態は様々ですし、荒れ模様のところもあるでしょう。

 会場手配だけでは、下手をすれば手数料も入りませんから、備品、音響、照明、案内、
警備、お弁当、お土産、プログラム進行の一切合切をパッケージで請け負い、総額いくら、
という包括的な契約を結ぶ必要があります。

 そのためには、主催者の現状を詳細に理解している必要がありますし、痒いところに
手の届くサービスを提案、そして完璧に斡旋をする大仕事になります。

 ここまでやれば企業によっては数千万以上の売り上げ規模もあるかもしれません。

 セールス前に、株主総会の毎年の開催予算を教えてもらえるか。聞きだせるか?そして
頼んでみようか、と思わせる総会運営のノウハウを披露できるか。

 記事中にあるように、総会運営のシステムをITツールとして持っていて、その汎用の
システムを個々の総会用にカスタマイズする売り込み方も、今様で強いかも知れません。

 ITの進捗でどんどん狭まる旅行会社の事業領域を、こういった営業で新たに切り拓く
事は、旗手としてやりがいもあり、必要な生き残り策でもあります。

 ここはやはり、勉強と営業あるのみです。

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2013年06月19日

主要58社4月取り扱い概況

 JATA発表の4月概況です。

 主要旅行業者の旅行取扱状況速報 平成25年4月分

 各社内訳(PDF)

 一言で言うとあまり調子が良くないようです。

 海外旅行の取り扱いがほぼ10%のダウンで全体の足を引っ張り、前年を割り込みました。

 日本政府観光局(JNTO)によると、2013年4月の日本人出国者数は前年比12.3%減の
 123万7000人となりました。

 この12.3%減と比較すれば取り扱い9.5%減は、若干検討した感はあります。

 中国、韓国行きの落ち込みと円安、動きの大きいGWの曜日配列の関係もあると思われます。

 このGWは、海外から国内旅行にシフトした、と言われましたから、GW本番の5月の数字
が気になるところです。

 さて、個々のPDFデータを見ると、国内の取り扱いで前年を割った会社は僅かで、割って
も数%という傾向です。

 海外は前年比30%以上ダウンという会社が6社、20%以上のダウンは11社です。会社に
よって差が大きいことに特徴が見られます。

 訪日の外国人旅行については150%。観光立国の流れに沿っていますので、あとは分母を
増やすことを継続する事になります。

 訪日観光客の増加ならびに取り扱いは、主要58社の実績には反映しづらい、すなわち網に
かからない可能性が高いです。多くの旅行者がホテル予約サイトや直接HPで予約していると
思われるからです。それも英語や他の言語対応で。

 現存の旅行会社にとってはチャレンジングな環境が続きそうですが、業界としての市場性は
広がっているはずです。

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2013年06月12日

トラベルビジョン トップインタビューより NOE代表取締役社長の影山克明氏

 トップインタビュー:NOE代表取締役社長の影山克明氏

 旅行業については、そのトップは業界生え抜きの人がなるのが良いと、私は思って
いました。業界知識も、肌感覚も人脈もしかりです。

 しかし、このインタビューを読み、異業種から迎えるトップも業界の為には必要かも
知れないと思い至りました。

 それはどの業界にも言えることだと思いますが、「この業界、ここが変」という感覚
は外部から入ってきた人が一番敏感に感じ取ることが出来るからです。

 日本の文化には「行間を読む」という一種情念的な、空気の読み方や背後に隠された
真意を読み取る技術が存在します。逆に、行間を読んでもらう前提で、あからさまな表現
をしない記述や話法も前提技術となります。

 NOEはスカイツアーというパッケージブランドが有名で、販売したことのある方も多
いと思います。社長は銀行畑から未知の旅行会社に役員で移られた方とあります。

 今回、つい行間を読む部分が多く、すなわち共感もするコメントが多くありました。

 以下引用

 引き受けた以上は当然会社を良くしていかなくてはならない。そのためには会社のカル
チャーを変える必要があると感じている。もちろん一朝一夕に変えられるものではないが、
旅行会社が今まで通りのやり方を続けていくだけでは生き残るのは難しいだろう。なにか
新たなビジネスモデルを構築する必要があると考えている。

 引用以上

 業界のカルチャーもあるかもしれませんが、まずは会社のカルチャーの問題。悪いとは
いえなくとも変える必要を自ら訴えていることと、一朝一夕に変えられるものではないと
いう、その難しさの背景は行間を読むことになります。

 以下引用

 旅行会社では幸いにも大きな経営破綻が起きていない。しかし、このために他の業界と比
べると危機感が薄いかもしれない。

 「ウチだってこのままなにもしないでいればつぶれるかもしれないぞ」という健全な危機感
を持ってもらいたい。

 引用以上

 「健全な危機感」を持つことがいかに大切で難しいか。

 理屈では解っていても行動に移さない、という場面を思い起こせるとしたら「健全な危機感」
が欠如している事を自覚したほうが良いのかもしれません。


 以下引用

 50年以上もやってきた会社というのはすでにその会社の暗黙のルールがあって、そこから外
れないようにうまく立ち回っていれば安心して定年を迎えることができるように見える。

 無謀な目標設定などせずに必ずクリアできる目標を設定すれば、毎年「目標を達成できた」
として社内評価は上がるため、部署全体が達成可能なゆるい目標設定しかしなくなってしまう。
チャレンジ精神が低下するわけだ。

 引用以上

 松下幸之助の言葉で、利益を1割上げるのは難しいが、倍にするのは易しい、というものが
あります。1割、倍という数値はうろ覚えなのですが、チャレンジすることの大切さと、心構
えが生み出す力、そして現状を否定する勇気を説いていると理解しています。


 他にも旅行業について考えるヒントが多くあります。

 是非、読んで、前向きに考えてみては如何でしょう。

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posted by フレームツリー at 15:12| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行業の将来型 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月04日

ソーシャルトラベルサービス「Trip Nation」

 HISが開始した,Faceook利用の顧客参加型のサイトです。

 記事はトラベルビジョンから

 HIS、FacebookアプリでSIT商品、旅行企画を募集

 昨年9月にトリッピースとJTBグランドツアーが「共感トラベラー」を開始しましたが
同じような形態のSNSツアー造成&募集サイトコンセプトでしょうか。どちらもフェイス
ブックをプラットフォームとしています。

 以下引用

 HISではウェブを活用し、消費者とキャンペーンやさまざまな取り組みを「共創」すること
を積極的におこなっており、今回のサービスもその一環だ。このほど開催されたオンライン
旅行業界の会議「Web in Travel Japan 2013」でも、HIS事業開発室室長の山岡隆志氏が
「企業サイドで勝手に考えるのではなく、消費者の皆様と一緒にキャンペーンや取り組みを考
えることを積極的に取り組んでやっていきたい」と意欲を示していた。

 引用以上

 記事にある、オンライン旅行業界の会議、は既に旅行業の一翼をオンラインが担っている事
をあらわしています。

 もうひとつ、消費者とともに取り組む、というスタンスはSNSが普及して可能になった
商品開発なり造成のスタイルだと思います。

 こういった、例えば旅行先や体験内容についての価値観を、ネット上で共感し合い、旅行を
ネットワークで実現(=催行)させる「衝動」はアナログでは作り出せないかもしれません。

 「売りたいものを提供するな、市場が求めているものを出せ」という商品企画の定番的考え
方があります。

 同時に、「客が欲しいというものは売れない」とも言います。

 どっちだ?という感じですが、「欲しい」と「買う」は違うということでしょう。

 結局、市場から「支持」される商品ということに落ち着く訳ですが、上記SNSサイトは、
提供者が考えなくとも、マーケット内で「支持」が出来上がるマッチングの典型と言えます。

 今インターネットやウェブのサービスの成否は、マッチングに懸かっているともいいます。

 現行のプロダクト・アウト型のツアー予約サイトにはそれなりの需要があると思います。
逆に顧客のニーズから始める、マーケット・インという考え方はウェブ、インターネットサ
イトの活用で、より効果が期待され、旅行業が進むべき道の一つを示すものと考えます。

 色んな企業がラインやフェイスブック、ツイッターを運営しています。

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